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抗体検査(感染症主要ウイルス)

抗体検査のご案内

当クリニックでは、以下の感染症に対する抗体検査を実施しております。抗体検査では、過去の感染歴やワクチン接種による免疫の有無を確認することができます。

検査費用

学生の皆様へ学生証のご提示で、特別割引価格でご利用いただけます。

検査項目数 通常料金 学割料金
1種 5,000円 3,000円
2種 7,000円 5,000円
3種 9,000円 7,000円
4種 11,000円 9,000円
5種 15,000円 11,000円

検査結果について

検査結果は5〜7日間でご用意いたします。結果は来院の上、医師による説明とともにお渡しいたします。

抗体価の判定基準

疾患名 検査方法 免疫なし 免疫あり
麻疹 EIA法-IgG 2.0未満 16.0以上
風疹 EIA法-IgG 2.0未満 8.0以上
水痘 EIA法-IgG 2.0未満 4.0以上
ムンプス EIA法-IgG 2.0未満 4.0以上

ご予約・お問い合わせ検査をご希望の方は、お電話またはWeb予約にてご予約ください。
※学割をご利用の方は、必ず学生証をご持参ください。

医療関係者に求められるワクチン接種と免疫対策

麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘についてはそれぞれ弱毒生ワクチンがあり、広く国内でも使用されている。麻疹、風疹ではそれぞれ単独のワクチンもあるが、二つのワクチンを混合した麻疹・風疹二種混合ワクチン(MRワクチン)が頻用されている。2014年4月現在、麻疹、風疹ワクチンは定期接種として、1歳以降に2回の接種が行われており、また2008年4月から2014年3月まで中学生及び高校生を対象としてキャッチアップ接種が実施されたため、1990年4月2日以降に生まれた者については、麻疹と風疹については2回の接種機会があったことになる。したがって、これから新たに大学や専門学校を卒業して就職してくる方たちの多くは、2回のワクチン接種を受けていることになり、十分な免疫を持っていると考えられる。ただそれより上の年齢では、ワクチンを1回しか接種していない場合や、未接種あるいは接種歴不明の医療関係者も一定の数で存在する。また流行性耳下腺炎と水痘に関しては、今後水痘が定期接種化される見込みであるが、これまではどちらのワクチンも任意接種だったので、小児期に接種を受けておらず免疫を持っていない医療関係者も少なくない。
医療関係者が麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘を発症した場合、接触のあった患者のみならず、患者の家族、医療関係者にまで感染が拡大する恐れがあるので、これらの疾患に対しては確実に免疫をつけておく必要がある。

各疾患の概要と主な症状

麻疹(はしか)

原因:麻疹ウイルス
潜伏期間:10~12日
主な症状:
 ‣初期(カタル期):発熱(38℃前後)、咳、鼻水、結膜充血、コプリック斑
 ‣その後:高熱(39~40℃)、発疹、全身の倦怠感

合併症:肺炎、中耳炎、脳炎
感染力:非常に強い(空気感染、飛沫感染、接触感染)

 

風疹(三日はしか)

原因:風疹ウイルス
潜伏期間:14~21日
主な症状:
 ‣初期:軽度の発熱(37~38℃)
 ‣その後:発疹、リンパ節の腫れ、軽い風邪症状

合併症:関節炎、血小板減少性紫斑病、脳炎
特記事項:妊婦の感染で先天性風疹症候群のリスク

 

水痘(水ぼうそう)

原因:水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)
潜伏期間:10~21日
主な症状:
 ‣初期:発熱(37~38℃)
 ‣その後:かゆみを伴う水疱性発疹、全身への拡大

合併症:細菌感染、肺炎、脳炎、帯状疱疹
感染力:非常に強い(空気感染、飛沫感染、接触感染)

 

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

原因:ムンプスウイルス
潜伏期間:14~21日
主な症状:
 ‣初期:発熱(37~39℃)、倦怠感
 ‣その後:耳下腺の腫れと痛み(片側または両側)

合併症:無菌性髄膜炎、難聴、精巣炎・卵巣炎
感染力:飛沫感染、接触感染

 

B型肝炎

原因:B型肝炎ウイルス(HBV)
潜伏期間:30~180日(平均75日)
主な症状:
 ‣急性肝炎:発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
 ‣慢性肝炎:症状がほとんどないが、進行すると肝硬変や肝がんのリスクが高まる

合併症:肝硬変、肝がん
感染経路:血液・体液を介した感染(性行為、母子感染、注射器の共有など)

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