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12月1日は世界エイズデー|HIV検査の基礎知識「U=U」を知っていますか?早期発見で変わるHIVとの向き合い方

12月1日は「世界エイズデー」です。1988年にWHO(世界保健機関)が制定して以来、世界各国でHIV/エイズに関する啓発活動が行われています。

令和7年度のキャンペーンテーマは「U=U 検出されない=性感染しない」。適切な治療を続けウイルス(HIV)量が低くなれば、HIVが性行為でほかの人に感染することはなくなります。

医療の進歩により、HIVは「早期発見・早期治療で、感染前とほぼ変わらない生活が送れる病気」へと変わりました。

しかし、内閣府の調査では適切な治療で通常とほぼ同じ寿命を生きられることを知っている人はわずか26.5%。正しい知識はまだ十分に広まっていません。

この記事では、最新の統計データとともに、HIV検査の重要性、そして当院で受けられる検査についてご紹介します。

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世界エイズデーとは?2025年のテーマ「U=U」

レッドリボンのイラストまたは写真:HIV/エイズへの理解と支援のシンボル

世界エイズデーは、世界的なレベルでのエイズまん延防止と、患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的として、WHOが1988年に制定しました。毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。

日本でも厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が主導し、全国でキャンペーンが実施されます。東京都では12月1日を中心とする1か月間を「東京都エイズ予防月間」として、広く都民に対して啓発活動を展開しています。

2025年のキャンペーンテーマ

2025年テーマ 「U=U 検出されない=性感染しない」
Undetectable(検出限界値未満)= Untransmittable(HIV感染しない)

このテーマは、HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に6ヶ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないという科学的事実を広く伝えるものです。

つまり、早期に検査を受け、適切な治療を継続すれば、HIVは「うつさない」状態にできるのです。

【最新データ】東京都・全国のHIV/梅毒感染状況

東京都感染症情報センターの最新データ(2025年11月更新)をご紹介します。

HIV/AIDS(後天性免疫不全症候群)の状況

東京都HIV/AIDS年別患者報告数の推移グラフ(2016年〜2025年):2016年約460人をピークに緩やかに減少傾向、2022年以降は約290〜300人で推移

出典:東京都感染症情報センター「後天性免疫不全症候群の流行状況(東京都 2025年)」

項目東京都(2024年)全国(2024年)備考
HIV感染者227件662件ほぼ横ばい
AIDS患者63件332件2年連続増加
合計290件994件

重要 新規報告数全体に占めるAIDS患者の割合は33.4%(過去20年間で最大)。約3人に1人がエイズ発症後に初めてHIV感染が判明しています。

梅毒:2025年も高水準で推移

東京都梅毒年別報告数推移グラフ(過去10年):2016年約1,600人から急増し、2022〜2024年は約3,700〜3,800人で過去最多水準、2025年も高水準で推移中

出典:東京都感染症情報センター「梅毒の流行状況(東京都 2025年)」

警告 東京都の2024年梅毒患者報告数は3,760人で、感染症法に基づく調査開始以来過去最多を記録。2025年も11月23日時点で累計3,126人と、引き続き高水準で推移しています。

2025年 東京都 梅毒 年齢階級別・性別報告数

年齢階級別・性別報告数 2025年1週~47週(~11/23)累計3,126人

(2025年1週〜47週、11月23日時点 累計3,126人)

年齢男性女性合計
10代30人85人115人
20代492人737人1,229人
30代551人157人708人
40代458人53人511人
50代321人35人356人
60代以上185人14人199人

注目 20代が全体の約4割を占め、特に20代女性(737人)が最多となっています。男性は20〜50代まで幅広い年代で感染が報告されています。

梅毒は症状が一時的に消えることがあるため、「治った」と勘違いして放置されるケースも多くあります。HIVとの重複感染リスクも高いため、両方の検査を受けることが推奨されています。

「いきなりエイズ」を防ぐために

いきなりエイズの説明図:HIV感染から無症状期間を経てエイズ発症までの流れを示すイラスト

「いきなりエイズ」とは?

「いきなりエイズ」とは、HIVに感染していることに気づかずに過ごし、エイズを発症してから初めて感染が判明することを指します。

HIVに感染しても、初期症状がないか、あっても風邪のような軽い症状で治まることが多いため、感染に気づかないまま数年〜10年以上が経過することがあります。その間、HIVは体内で増殖し、免疫システムを徐々に破壊していきます。

重要データ 50歳以上では約50%が「いきなりエイズ」で判明。AIDS患者の30〜50歳代が全体の約8割を占めています。中高年の方こそ、定期的な検査が重要です。

早期発見のメリット

治療で発症を防げる

早期に治療を開始すれば、エイズの発症を防ぐことができます。

健康寿命を守れる

適切な治療で、非感染者とほぼ同等の平均寿命が期待できます。

大切な人を守れる

U=U達成で、パートナーへの感染リスクをなくせます。

HIVはどうやって感染するの?〜感染経路と確率〜

HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳などに多く分泌されます。一方で、唾液・涙・尿・汗などからは感染しません。主な感染経路は以下の3つです。

❶ 性的感染

最も多い感染経路です。性行為により、精液・膣分泌液に含まれるHIVが粘膜から侵入します。腸管粘膜は傷つきやすく、アナルセックスは膣性交よりも感染リスクが高くなります。

❷ 血液感染

注射器・注射針の共用による回し打ち、医療現場での針刺し事故などから感染します。現在、輸血は厳格な検査が行われており、感染の危険性は極めて低くなっています。

❸ 母子感染

出産時の産道感染、母乳哺育による感染があります。現在は適切な予防対策により、母子感染率を0.5%未満に抑えることが可能です。

HIVの感染確率(コンドーム未使用の場合)

HIVは性感染症のイメージが強いですが、1回の性行為での感染確率は意外と低いです。ただし、1回の行為でも感染する可能性はゼロではありません

暴露経路(感染リスク)1回あたりの感染確率
輸血(現在は極めて稀)90%
注射器・針の共有(薬物使用時)0.67%
アナルセックス(受け入れ側)0.5%
針刺し事故(医療従事者)0.3%
膣性交(女性側)0.1%
アナルセックス(挿入側)0.067%
膣性交(男性側)0.05%
オーラルセックス(受け入れ側)0.01%
オーラルセックス(挿入側)0.005%

出典:HIV検査・相談マップ(厚生労働行政推進調査事業費補助金)

重要 他の性感染症(梅毒・淋病・クラミジアなど)に感染していると、HIVの感染リスクが数倍〜20倍以上に上昇します。粘膜に炎症や傷があるとHIVが侵入しやすくなるためです。

日常生活では感染しません

HIVは非常に感染力の弱いウイルスです。以下のような日常生活での接触では感染しません。

感染しない行為

  • 握手・ハグ
  • 食器やコップの共有
  • 同じお風呂・プールに入る
  • 咳・くしゃみ
  • 蚊などの虫刺され

感染しない体液

  • 唾液
  • 尿
  • 便

傷のない皮膚からは感染しないため、HIV陽性者と一緒に生活・仕事をしても問題ありません。正しい知識を持ち、偏見や差別のない社会を目指しましょう。

HIV感染を予防するには

基本 コンドームの正しい使用
性行為の最初から最後まで正しく使用することで、感染リスクを大幅に減らせます。オーラルセックスでも使用が推奨されます。

推奨 定期的な検査
HIVは無症状期間が長いため、感染に気づかないまま過ごすことがあります。パートナーが変わったら検査を受けましょう。

注意 他の性感染症も同時に予防・治療
梅毒やクラミジアなどに感染していると、HIVに感染しやすくなります。気になる症状があれば早めに検査を。

選択肢 PrEP(曝露前予防内服)
感染リスクの高い方は、事前に抗HIV薬を服用することで感染を予防できます。詳しくは当院にご相談ください。

HIV検査のタイミング〜ウィンドウピリオドとは〜

ウィンドウピリオドとは?

HIVに感染しても、すぐに検査で陽性反応が出るわけではありません。感染から抗体が検出できるようになるまでの期間を「ウィンドウピリオド(空白期間)」と呼びます。

検査の種類検出可能時期の目安確実な判定
抗原抗体検査(第4世代)感染機会から約4週間約3ヶ月後
抗体検査感染機会から6〜8週間約3ヶ月後
NAT検査(核酸増幅検査)感染機会から約2週間約1ヶ月後

推奨 感染の心配がある行為から2〜3ヶ月経過してから検査を受けることで、より正確な結果が得られます。ただし、不安な場合は早めに検査を受け、必要に応じて再検査を行うことをおすすめします。

U=Uとは?治療の進歩で変わったHIV

U=Uの説明イメージ:Undetectable=Untransmittableの意味を視覚的に表現したグラフィック

U=Uの意味

U=Uは、以下の頭文字を取った言葉です。

U

Undetectable
(検出限界値未満)

U

Untransmittable
(HIV感染しない)

HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6ヶ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないことが科学的に確認されています。

HIVは「死の病」ではなくなった

かつてHIV/エイズは「不治の病」「死に至る病」というイメージがありました。しかし、医療の進歩により状況は大きく変わっています。

現在のHIV治療 1日1回、1〜2錠の内服でウイルスの増殖を抑えることが可能です。近年開発された薬剤は副作用も大幅に軽減されており、食事制限のないものがほとんどです。適切な治療を続ければ、感染前とほぼ変わらない生活を送ることができ、パートナーにも感染させない状態を維持できます。

知っていますか? 適切な治療を受ければ、HIV陽性者も非感染者とほぼ同等の平均寿命が期待できます。しかし、このことを知っている人はわずか26.5%という調査結果があります。正しい知識を持つことが、検査への第一歩です。

梅毒との重複感染に注意

HIVと梅毒の重複感染リスクを示すイラスト:両方の検査の重要性を視覚化

なぜHIVと梅毒は一緒に検査すべき?

HIVと梅毒は、どちらも主に性行為を通じて感染する性感染症です。両者には密接な関係があり、一方に感染していると、もう一方への感染リスクが高まることが知られています。

HIV陽性者の梅毒感染率
約50%
(エイズ治療拠点病院のデータ)

梅毒感染時のHIVリスク
最大5倍
(潰瘍性病変がある場合)

梅毒に感染すると、性器に潰瘍(深い傷)ができることがあります。この傷口からHIVに感染しやすくなるため、梅毒患者はHIV検査も受けることが強く推奨されています。逆に、HIVに感染していると梅毒のリスクも高まります。

当院のおすすめ 当院ではHIV+梅毒+肝炎のセット検査に対応しています。一度の採血で複数の感染症をまとめてチェックできるため、効率的かつ安心です。

当院のHIV検査・性感染症検査

池袋東口まめクリニックの性感染症外来(STD)のサムネイル

池袋東口まめクリニックでは、プライバシーに配慮した環境で、HIV検査・性感染症検査を実施しています。

当院が選ばれる5つの理由

① 即日検査
結果は最短1時間で判明

② 土日祝日・平日夜間対応
お仕事で忙しい方でも受診可能

③ オンライン予約対応
待合室での接触を最小限に

④ 匿名検査OK
プライバシーを徹底配慮

⑤ 池袋駅徒歩3分
アクセス良好・複数路線利用可

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世界エイズデーに合わせて、HIV検査・梅毒検査・STDプレミアム検査を特別価格でご提供!

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(10種セット)
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STDプレミアム検査の内容(10項目)

検査項目検体
HIV血液
梅毒血液
B型肝炎血液
C型肝炎血液
クラミジア尿/拭い
淋病尿/拭い
咽頭クラミジア咽頭
咽頭淋病咽頭
トリコモナス尿/拭い
マイコプラズマ
ウレアプラズマ
尿/拭い
検査方法の詳細を見る
検査項目検査方法
HIVHIV抗原・抗体(スクリーニング)
梅毒RPR法定量、TP抗体定量(梅毒トレポネーマ抗体)
B型肝炎HBs抗原:CLIA
C型肝炎HCV抗体2:CLIA
クラミジア(性器)クラミジア・トラコマチス/リアルタイムPCR
淋病(性器)淋菌/リアルタイムPCR(淋菌核酸検出)
咽頭クラミジアクラミジア・トラコマチス/リアルタイムPCR
咽頭淋病淋菌/リアルタイムPCR(淋菌核酸検出)
トリコモナス女性:核酸同定 / 男性:鏡検法・培養
マイコプラズマ
ウレアプラズマ
マイコプラズマ・ウレアプラズマ(核酸同定)

※一度の検査で主要な性感染症を網羅的にチェックできます

おすすめ HIVと梅毒は重複感染のリスクが高いため、セットでの検査がおすすめです。この機会にぜひご利用ください。

通常料金(キャンペーン期間外)

検査項目種類料金(税込)
HIV検査迅速・血液3,000円
HIV検査精密・血液4,200円
梅毒検査迅速・血液3,000円
梅毒検査精密・血液3,000円
STDプレミアム検査(10種)血液+尿29,800円

PrEP(曝露前予防内服)という選択肢

PrEPの説明イメージ:予防薬のカプセルやHIV予防のコンセプトを表現したイラスト

PrEPとは?

PrEP(プレップ)は「Pre-Exposure Prophylaxis(曝露前予防)」の略で、リスクのある性行為に備えHIV未感染者が感染リスクを軽減するために抗HIV薬を事前にHIV予防薬を服用する方法です。

正しく服用すれば、性行為によるHIV感染リスクを約99%低下させることができます。WHOも「すべてのHIV感染ハイリスク群にPrEPの選択肢が提供されるべき」としています。

PrEPが推奨される方

  1. コンドームなしの性行為がある方
  2. 過去6ヶ月以内に性感染症に罹患した方
  3. HIV陽性者のパートナーがいる方
  4. 複数のパートナーとの性行為がある方

当院での対応 当院ではPrEPの処方に対応しています。開始前にはHIV・B型肝炎・腎機能検査を実施し、安全に服用いただけることを確認した上で処方いたします。詳しくはお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

Q&Aのイメージ:質問マークや医師と患者の会話イラスト

検査は痛いですか?

 

先生

HIV検査は通常の血液検査と同様、採血のみで行います。5分程度で終わりますのでご安心ください。

 

心配な行為から何日後に検査すれば良いですか?

 

先生

確実な結果を得るには、心配な行為から約3ヶ月後の検査をおすすめします。ただし、不安が強い場合は早めに一度検査を受け、3ヶ月後に再検査する方法もあります。

 

梅毒も一緒に検査できますか?

 

先生

はい、可能です。HIVと梅毒は重複感染のリスクがあるため、セットでの検査をおすすめしています。一度の採血でHIV・梅毒・肝炎をまとめて検査できます。

 

匿名で検査を受けられますか?

 

先生

はい、匿名での検査が可能です。予約時にその旨をお伝えください。プライバシーに最大限配慮いたします。

 

当日予約はできますか?

 

先生

空き状況によりますが、可能な限り対応いたします。お電話またはオンラインでご確認ください。

 

結果はいつわかりますか?

 

先生

迅速検査の場合、最短20分で結果をお伝えできます。精密検査の場合は数日後となります。

 

保険は使えますか?

 

先生

検査は自費診療となります。12月は世界エイズデー特別企画として、HIV迅速検査¥2,000、梅毒迅速検査¥2,000でご提供しています。治療が必要な場合は保険適用となります。

 

感染していたらどうなりますか?

 

先生

陽性の場合は、専門の医療機関をご紹介いたします。現在は1日1回の服薬で感染前とほぼ変わらない生活を送ることができます。早期発見が何より大切です。ご不安な点は何でもご相談ください。

検査を受けてみませんか?

安心して検査を受けるイメージ

「心配だけど検査に行けない」「もし陽性だったらどうしよう」——そんな不安を抱えている方も多いかもしれません。

しかし、検査を受けないことで失われる時間の方が、ずっと大きなリスクです。現在では1日1回の服薬で、感染前と変わらない生活を送ることができる時代です。

2024年の統計では、約3人に1人がエイズ発症後に初めて感染が判明しています。早期発見・早期治療が、あなたとあなたの大切な人を守ります。

12月1日の世界エイズデーをきっかけに、ぜひ一歩踏み出してみてください。

まめクリニックの特徴 即日検査/治療・夜21時まで・完全予約制・匿名OK
豊島区池袋駅東口徒歩3分。プライバシーに配慮した環境で、安心して検査を受けていただけます。
HIV+梅毒+肝炎のセット検査にも対応しています。

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期間:2025年12月1日〜12月31日

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