池袋東口まめクリニックでは、2024年度のインフルエンザワクチン接種を開始いたしました。従来の注射型ワクチンに加え、痛くない鼻スプレー型「フルミスト」も導入し、お子様から大人まで幅広い年齢層に対応いたします。

子どもが注射を嫌がって困っています。何か良い方法はありませんか?

当院では痛くない鼻スプレー型のワクチン「フルミスト」も用意しております。注射が苦手なお子様にも安心して接種していただけます。
個人の患者様への外来でのワクチン接種、企業への出張接種など行っております
・院内接種対応
・企業様向け出張接種、法人契約対応
・請求書支払い対応 ※法人様のみ
インフルエンザワクチン一覧
フルミスト
料金:準備中
・2歳〜18歳のみ適応、1回のみで接種が完了。1回0.1mlを両鼻腔へ噴霧。
・A型2種、B型1種の3価ワクチン。
・妊娠中は接種ができず、喘息患者も推奨されません。

インフルエンザHAワクチン
料金:3,500円(税込)
学割料金:2,900円(税込)
フルービックHAワクチン
料金:4,000円(税込)
保存剤(防腐剤)であるチメロサールを含まないインフルエンザワクチン「フルービックHA」の取り扱いがあります。
インフルエンザ予防内服薬(10日分)
・対面診療:5,020円
・オンライン診療:6,020円
新登場!痛くない鼻スプレー型ワクチン「フルミスト」
NEW注射ではなく鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」が使用可能になりました。注射が苦手なお子さんにとって、非常に便利でストレスフリーな選択肢です。
フルミストの特徴
痛みがない
注射を使わず、鼻にスプレーするだけで済みます。0.1mlという少量のワクチン液を両方の鼻にシュッと噴射します。
1回接種でOK
通常の注射型は13歳未満で2回接種が必要ですが、フルミストは1回の接種で予防効果が得られます。
自然な感染経路
鼻から投与されるため、自然な感染経路に近い形で免疫反応を引き起こし、効果的な予防が期待できます。
フルミストと注射型ワクチンの比較
項目 | フルミスト(鼻スプレー型) | 従来型(注射) |
痛み | なし | あり |
接種回数 | 1回 | 13歳未満は2回 |
対象年齢 | 2歳〜18歳 | 制限なし |
効果持続 | 約6ヶ月〜1年 | 約6ヶ月 |
フルミストのメカニズム

医学的解説
フルミストは、人工的に弱毒化した生きているウイルスを点鼻してインフルエンザに軽く罹るようにします。36~37度では増殖しづらい「低温馴化株」なので、全身症状はあまり起こりません。ウイルスの侵入口である鼻、のどに「分泌型IgA抗体」ができるので、インフルエンザの感染そのものを防ぐ効果があります。
副反応について
フルミストは「生ワクチン」のため、軽い風邪のような症状が見られることがありますが、ほとんどの場合は軽度で一時的なものです。
- よくある副反応:鼻づまりや鼻水、のどの痛み、軽度の発熱、頭痛、全身の疲労感
- 発熱頻度:38度以上の発熱は約5.9%(プラセボ群3.0%と比較してわずかに高い程度)
- 重篤な副反応:アレルギー反応やアナフィラキシー(1%未満と非常にまれ)
接種できない方
以下に当てはまる方は、フルミストの接種を避ける必要があります。事前に医師とご相談ください。
年齢制限
- 2歳未満または19歳以上の方
アレルギー
- 重度のアレルギーを持っている方
- 卵やゼラチンアレルギーの方
免疫機能
- 免疫力が低下している方
- 免疫抑制剤使用中の方
呼吸器疾患
- 喘息のコントロールが不安定な方
池袋東口まめクリニックのインフルエンザ対策
土日祝日診療
平日お忙しい方も、土日祝日に接種していただけます。
院内処方対応
インフルエンザ予防内服も即日その場でお渡しできます。
感染対策万全
隔離スペース完備で安心して受診していただけます。

フルミストは効果がどのくらい続くのでしょうか?

フルミストの効果は約6ヶ月から1年(1シーズン)持続すると考えられています。接種後2週間ほどで免疫効果が現れますので、流行前の早めの接種をお勧めします。
接種をお勧めする時期
インフルエンザワクチンの効果は接種後2週間から現れ、約6ヶ月持続します。インフルエンザの流行は例年12月〜翌年3月頃ですので、10月〜11月中の接種が最も効果的です。
早めの接種で、しっかりとした予防効果を得ましょう
早めの接種でしっかり予防
ご予約・お問い合わせ
ワクチン接種は完全予約制です。オンライン予約または直接お電話でご予約ください。フルミストをご希望の場合は、予約時にお伝えください。
【緊急】2025年9月インフルエンザ異例の早期流行
最新情報
2025年9月、例年より大幅に早いインフルエンザの流行が全国で確認されています。9月11日時点で全国の高校以下の学校で38クラスが学級閉鎖となり、青森県では過去10年で最も早い流行、福岡・北九州市では6つの小・中学校で学級閉鎖が発生しています。

9月なのにもうインフルエンザが流行しているって本当ですか?ワクチンもまだ準備できていないのに…

はい、今年は異例の早さで流行が始まっています。当院では早期対応として既に接種を開始しており、従来型とフルミスト両方のワクチンをご用意しています。
なぜ9月にインフルエンザが流行?専門家の見解
猛暑による換気悪化
エアコン使用による密室化で感染リスクが上昇。新型コロナでも指摘された換気の重要性が再び注目されています。
免疫力の低下
猛暑による睡眠不足と体力消耗で免疫機能が低下し、病原体と闘う力が弱くなっています。
インバウンド要因
南半球(オーストラリア、南アフリカ等)は冬シーズンが終了し、海外からの人の往来で病原体が移動している可能性があります。
川崎医科大学の中野貴司特任教授によると、「検査技術の向上により、以前は見つからなかった夏のインフルエンザ流行も検出できるようになった」とのことです。報告された以上に患者数は多い可能性があります。
インフルエンザについて詳しく知ろう
インフルエンザとは?

流行時期
毎年12月~3月にかけて流行
毎年11月下旬頃から12月上旬頃に流行が始まり、翌年の1~3月頃にピークを迎えます。感染力が強いため、ひとたび流行が始まると、短期間で感染が拡大します。
主な症状
38℃以上の発熱、せき、のどの痛み、全身倦怠感
悪寒、関節痛、頭痛などの症状があらわれるのが特徴です。
重症化リスク
インフルエンザが重症化し、肺炎や入院に至った症例を解析したものです。
重症化すると肺炎や脳症のリスクもあります。
重症化の病態(重複含む)
インフルエンザが重症化した場合の具体的な症状とその発生頻度をご覧ください。
病態 | 例数(%) |
市中肺炎 | 409(44.3) |
医療・介護関連肺炎 | 94(10.2) |
気管支喘息発作 | 38(4.1) |
COPD急性増悪 | 19(2.1) |
間質性肺炎急性増悪 | 6(0.6) |
気管支炎 | 4(0.4) |
心不全 | 22(2.4) |
尿路感染症 | 5(0.5) |
急性腎不全 | 5(0.5) |
横紋筋融解症 | 9(1.0) |
脳症 | 6(0.6) |
全身状態不良 | 252(27.3) |
社会的入院 | 39(4.2) |
普通の風邪とどう違うの?
普通の風邪は徐々に症状が出ますが、インフルエンザは「突然の高熱」がポイントです。

インフルエンザ | 風邪 | |
原因 | インフルエンザウイルス | アデノウイルス・ライノウイルス |
症状の現れ方 | 急激 | 比較的ゆっくり |
症状が現れる部位 | 全身 | のど、鼻など局所的 |
2024年度-2025年度の振り返り
最新データ
2024/25シーズンの推計患者数は約1,038万人に達し、コロナ禍以降で最大の流行となりました。
ポイント1:コロナ禍以降で最大の流行規模

2024/25シーズンの推計患者数は約1,038万人に達し、コロナ禍以降で最大の流行となりました。
この数値は、コロナ禍前の2018/19シーズン(約1,201万人)に迫る規模であり、社会活動の活発化に伴い、インフルエンザの脅威が再び高まっていることを示す。
ポイント2:短期間での急激な感染拡大

2024/25シーズンは、例年よりも早く、そして非常に急激に感染が拡大したのが大きな特徴です。
2024年の年末には感染者数が爆発的に増加し、ピーク時には、1つの医療機関から1週間に報告される患者数が平均46.4人に達しました。
推計受診者数
2024/25:約1,038万人
2023/24:約1,802万人
2022/23:約439万人
2021/22:約0.3万人
2020/21:約1.4万人
2019/20:約729万人
2018/19:約1,201万人
インフルエンザ豆知識
ワクチンにまつわる「うそ?ほんと?」
正しい知識を身に付けて、適切な予防対策を行いましょう。
- 問題1:インフルエンザウイルスは硬い表面で最大48時間生存できる
答え:ほんと!
ウイルスは意外と長生きです。ステンレスなどの硬い表面では最大48時間、衣服などの柔らかい表面でも最大12時間生存することがあります。こまめな手洗いや消毒が重要です。 - 問題2:インフルエンザワクチンは毎年少しずつ変化している
答え:ほんと!
インフルエンザウイルスは常に変異し、その形態を変えています。今シーズンに流行する可能性のあるインフルエンザウイルスは、昨年流行したものとは異なります。そのため、変異したウイルスから身を守るためには、毎年新しいインフルエンザワクチンを接種する必要があります。 - 問題3:ビタミンCをたくさん摂れば、インフルエンザの予防になる。
答え:うそ!
ビタミンCに感染の予防効果はありません。免疫力を高める助けにはなりますが、「ビタミンCを摂っているから感染しない」ということにはなりません。予防効果は期待できるかもしれません。
インフルエンザ予防接種について

ワクチンの効果
現在国内で用いられている不活化のインフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

重症化予防の効果
インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。

毎年の接種が推奨される理由
インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。
インフルエンザワクチンの副反応について
比較的多くみられる副反応
接種した場所の反応:赤み、はれ、痛みなどが接種者の10~20%に起こることがありますが、通常2~3日でなくなります。
全身の反応:発熱、頭痛、寒気、だるさなどが接種者の5~10%に起こることがありますが、こちらも通常2~3日でなくなります。
まれに起こる重い副反応と対処法
ショックやアナフィラキシー(発疹、じんましん、呼吸困難など)といった、重いアレルギー反応が起こる可能性があります。
- 接種後の注意:これらの症状は接種後すぐに起こることが多いため、接種後30分間は医療機関内で安静にしてください。
- 帰宅後の注意:帰宅後に異常を感じた場合は、速やかに医師に連絡してください。