2025-2026シーズンのインフルエンザは、これまでに経験したことのない流行パターンをたどっています。10〜12月にA型(H3N2)が定点あたり51.12という過去最大級のピークを記録した後、年明けからはB型インフルエンザが急増。東京都では1999年の統計開始以来初めて「1シーズンに2度の流行警報」が発令される異常事態となりました。
2月に入った現在、臨床現場で検出されるウイルスの約9割がB型です。「B型は軽い」と思っている方も多いかもしれませんが、これは医学的根拠のない誤解です。B型インフルエンザはA型と同等の重症化リスクがあり、さらに発熱期間が長い、消化器症状を伴いやすい、小児に特有の合併症があるなど、むしろ厄介な側面を持っています。
この記事では、最新の流行データに基づき、B型インフルエンザの本当の怖さ、そして今からできる具体的な対策について詳しく解説します。
結論9〜10月にワクチンを接種した方は、抗体が大きく低下している可能性があります。今からでも間に合う2回目接種と、即効性のある予防内服の組み合わせで、受験・仕事・家族を守りましょう。
2026.02.06
2025-2026シーズンのインフルエンザは、統計開始以来初めて1シーズンに2度の流行警報が発令されるという異例の事態となっています。特に2026年1月末からはB型インフルエンザが急増し、臨床現場での検出の約9割をB型が占める状況です。受験シーズン真っ只中のこの時期、「絶対に休めない...
2025-2026シーズンのインフルエンザ流行状況|統計史上初の「2波構造」
第1波(A型)→ 第2波(B型)の異例の展開
今シーズンのインフルエンザは、例年より約2か月前倒しの2025年9月下旬に流行シーズン入りしました。10〜11月にA型(H3N2亜型・サブクレードK変異株)が猛威を振るい、全国の定点医療機関あたり報告数は第47週(11月17〜23日)に51.12と過去最大級のピークに到達。39都道府県で警報レベル、学級閉鎖は1週間で最大8,817件という前代未聞の規模でした。

ところが12月にA型の流行がいったん収束した後、1月下旬からB型(ビクトリア系統)が急激に増加。例年B型の流行は2〜3月に緩やかに始まるのが通常ですが、今シーズンは約2か月前倒しで1月から急増するという異例の展開を見せています。
全国・東京都の最新データ(2026年2月時点)
厚生労働省が2月6日に発表した第5週(1月26日〜2月1日)のデータによると、全国の状況は以下のとおりです。
| 指標 | 最新状況(2026年第5週時点) |
| 全国定点あたり報告数 | 30.03(前週16.64の約2倍・再び警報レベル) |
| 定点報告数 | 114,291人(年明け以降の最多・再び10万人超え) |
| 警報超え都道府県 | 22県(大分52.48、鹿児島49.60、宮城49.02が上位) |
| B型の占有率 | 約90%(東京都の第5週ウイルス検出型別) |
| 東京都の状況 | 統計開始以来初の2度目の警報(2月5日発令) |
| 池袋保健所管内 | 定点あたり33.25人(都内で5番目に高い水準) |
注意ウェザーニュースの調査(2月3〜4日・回答15,715人)では、68.9%が「B型のみ流行」と回答。全国的にB型が主流となっています。A型に続いてB型にもかかる「1シーズン2度感染」も多数報告されています。
学校・職場での集団感染リスク
東京都のシーズン累計データでは、インフルエンザ様疾患による集団事例が6,522件(前シーズン同期2,365件の約2.8倍)、学級閉鎖等の臨時休業も4,224件(前シーズン1,537件の約2.7倍)と、いずれも前年を大幅に上回るペースで推移しています。全国の学級閉鎖等は第4週で2,803施設(前週比約3.7倍)に急増しました。

受験シーズンと重なるこの時期、学校や塾、試験会場での集団感染リスクは極めて高い状況にあります。
「B型は軽い」は誤解|B型インフルエンザの本当の脅威
「インフルエンザB型はA型より軽い」——この言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、この認識は医学的な根拠に基づいていません。
大規模研究が示す「A型と同等の重症度」
米国疾病予防管理センター(CDC)が8シーズン・入院患者24,765例を対象に行った研究では、「B型はA型と同程度の重症度」と結論づけています。ICU入室率や院内死亡率についても、A型・B型で統計学的な有意差は認められていません。
カナダの大規模研究では、年齢や基礎疾患を調整した後の死亡率がむしろB型のほうがA型より高かったというデータも報告されています。肺炎・脳炎(脳症)・心筋炎といった重篤な合併症のリスクも、A型・B型で同等です。
B型の重症度に関するエビデンス
CDC 8シーズン研究(入院患者24,765例)→ B型はA型と同程度の重症度
小児データ → ICU使用率(B型15.2% / A型12.9%)、人工呼吸器使用率に有意差なし
カナダ研究 → 調整後の死亡率はB型がA型より高い可能性
合併症リスク → 肺炎・脳症・心筋炎いずれもA型・B型で同等
B型特有の臨床的特徴|A型とどう違う?
重症度は同等でも、B型にはA型と異なる特徴的な症状パターンがあります。以下の比較表をご確認ください。
| 比較項目 | A型 | B型 |
| 最高体温 | 平均 約39.3℃ | 平均 約39.3℃(A型と同等) |
| 39℃超えの持続 | 35.4% | 44%(A型より高率) |
| 発熱期間 | 平均 3.7日 | 平均 4.3日(約半日〜1日長い) |
| 消化器症状 | 下痢 6.3%、嘔吐 0.4% | 下痢 10.8%、嘔吐 1.3% |
| 筋肉痛 | 5.3% | 7.6% |
| 二峰性発熱 | 比較的少ない | 起こりやすい(いったん解熱後に再発熱) |
| 潜伏期間 | 平均 約1.4日 | 平均 約1.6日 |
| ウイルス排出期間 | 比較的短い | 明確に長い(A型の約2.6倍) |
特にポイントとなるのは以下の3点です。
発熱が長い
B型はA型に比べて約半日〜1日長く高熱が続きます。39℃以上の持続割合もB型のほうが高く、「なかなか熱が下がらない」と感じる方が多い傾向があります。さらに、いったん解熱した後に再び発熱する「二峰性発熱」もB型に多いとされています。
お腹にくる
B型では下痢や嘔吐といった消化器症状の発現率がA型の約1.7〜3倍と有意に高くなっています。これは、B型ウイルスが腸管でも増殖する可能性が研究で示唆されているためで、初期に胃腸炎と誤診されるケースもあります。
B型特有の感染経路にも注意
B型はウイルスの排出期間がA型より明確に長く、治療薬投与後でもA型の約2.6倍のウイルス分離率が確認されています。小児では発症後10日以上ウイルスが排出される場合もあり、家庭内・学校内での二次感染リスクが高くなります。
また,B型は消化器症状を伴うことが多いため、飛沫感染だけでなく、便や嘔吐物を介した感染にも注意が必要です。特に家庭内での感染予防では、トイレの消毒やタオルの共有を避けることも重要です。
小児に注意|良性急性筋炎(BACM)とは
B型インフルエンザに特徴的な合併症として、「良性急性筋炎(BACM:Benign Acute Childhood Myositis)」があります。

これは、解熱し始めたタイミングで突然両側のふくらはぎに激しい痛みが現れ、歩行困難になる症状です。平均発症年齢は6.8歳、男児に多い傾向があります。
保護者の方へB型インフルエンザ感染児の33.9%に良性急性筋炎が発症するのに対し、A型では5.5%です。通常は1週間以内に自然回復しますが、まれに横紋筋融解症から腎不全に至る重症例も報告されています。お子さまが熱が下がった頃に「足が痛くて歩けない」と訴えた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
A型にかかってもB型は防げない|交差免疫がない理由
「もうインフルエンザにかかったから今シーズンは大丈夫」——この考えは危険な思い込みです。
インフルエンザA型とB型は、ウイルスの構造がまったく異なります。そのため、A型に感染して得られた免疫は、B型の感染を防ぐことができません。オーストリアの研究(2,308例を対象)では、同一シーズン内にA型感染後にB型に再感染した症例が38名報告されており、特に3〜8歳の小児に繰り返し感染が多いことが確認されています。
今シーズンは10〜12月のA型大流行で多くの方が感染しましたが、1月以降に主流となったB型に対しては、A型に感染した方もゼロからの防御が必要です。
ポイントA型とB型の間に交差免疫はほぼ存在しないことが確認されています。今シーズンA型にかかった方も、B型への対策(ワクチン接種・予防内服)は別途必要です。
9〜10月接種のワクチン、2月にはどれだけ効いている?|抗体減衰の問題
インフルエンザワクチンは接種後2〜4週間で抗体がピークに達し、その後時間の経過とともに緩やかに低下していきます。これは自然な免疫反応であり、どのワクチンでも起こることです。問題は、その低下幅がB型で特に顕著だということです。
ワクチン有効性(VE)の経時的な低下
複数の研究によると、インフルエンザワクチンの有効性(VE)は接種後28日ごとに約8〜9%ポイント低下していきます。高齢者ではさらに速く、月10〜11%の低下が報告されています。
つまり、9〜10月に接種した方は、2月時点で4〜5か月が経過しており、ワクチンの有効性は接種直後から約30〜40%ポイント低下していると推算されます。
B型抗体はとりわけ減りやすい
さらに深刻なのは、B型に対する抗体はA型よりも減りやすいことが研究で明らかになっている点です。

韓国の小児を対象とした研究では、ワクチン接種6か月後の防御抗体保有率(seroprotection率)を型別に比較した結果、驚くべきデータが得られています。
| ウイルス型 | 6か月後の防御抗体保有率 |
| A/H1N1 | 88.7% |
| A/H3N2 | 97.4% |
| B/ビクトリア系統 | わずか 27.6% |
A型の防御抗体保有率は6か月後でも88〜97%を維持しているのに対し、B/ビクトリア系統はわずか27.6%しか残っていません。9〜10月にワクチンを接種しても、2〜3月のB型流行ピーク時にはほとんどの方で防御抗体が不十分になっている可能性があるということです。
重要今シーズンの第2波はまさにB型(ビクトリア系統)が主流です。9〜10月接種のワクチン抗体が最も減衰しやすい型が、今最も流行している型と一致しています。これが、2回目接種を推奨する最大の根拠です。
今からでも間に合う? 2回目接種の有効性
「もう2月だから今さらワクチンを打っても遅いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、答えは「まだ間に合います」。
ワクチンの効果が現れるまでには約2週間かかります。2月中旬に接種すれば、3月上旬には免疫がブーストされます。今シーズンのB型流行は3月上旬まで続く可能性が高く、また国公立大学の二次試験(2月25日〜)や公立高校入試、年度末の重要な仕事が控えている方にとって、免疫力を高めておくことの価値は大きいはずです。
成人においても2回接種することでワクチン有効性が80%近くまで回復するという報告があり、特に初回接種から4か月以上経過している方にはブースター接種としての意味があります。
2回目接種が特に推奨される方
9〜10月に1回目を接種し、すでに4か月以上が経過している方。受験を控えた学生とそのご家族。A型にはかかったが、B型にはまだ感染していない方。高齢者や基礎疾患のある方(抗体減衰が特に速い)。医療従事者・介護職など感染リスクの高い方。
予防内服(予防投与)とは?|ワクチンと組み合わせる即効の対策
ワクチン2回目を接種しても効果が現れるまでに約2週間かかります。その空白期間をカバーする方法として、抗インフルエンザ薬による「予防内服(予防投与)」があります。
予防内服とは、治療に使用する抗インフルエンザ薬を予防目的で服用することで、インフルエンザの発症そのものを抑える方法です。ワクチンが「重症化予防」を主な目的とするのに対し、予防内服は「発症予防」を目的としており、両者を併用することで二重の防御が可能になります。
予防内服の効果|発症予防率70〜90%

2024年に発表されたLancetのメタ解析によると、予防内服の発症予防効果は70〜90%と報告されています。ワクチンの有効性が時間とともに低下するのに対し、予防内服は服用期間中に安定した効果を発揮するのが特徴です。
当院で処方可能な予防内服薬
当院では以下の2剤を処方しています。
| 比較項目 | オセルタミビル (タミフル後発品) | イナビル (ラニナミビル) |
| 投与方法 | カプセル服用(75mg×1日1回・10日間) | 吸入(20mg×2キット or 40mg×1キット) |
| 予防期間 | 服用期間中(通常10日間) | 吸入後 約10日間 |
| B型への効果 | A型よりやや効果が劣る可能性あり | B型にも安定した効果が期待できる |
| メリット | 最も臨床データが豊富、費用を抑えやすい | 1〜2回の吸入で完了、毎日の服用不要 |
| 注意点 | 10日間毎日服用が必要 | 吸入手技が必要(喘息等の方は注意) |
B型が主流の今シーズンにおいては、B型に対しても安定した効果が期待できるイナビルは有力な選択肢です。一方、費用を抑えたい方やまずは手軽に始めたい方にはオセルタミビルが適しています。どちらが適しているかは、ご来院の際に医師がご相談のうえ判断いたします。
ワクチン+予防内服の「二重防御」の必要性
B型が猛威を振るう今、最も効果的な予防策はワクチン2回目接種と予防内服の併用です。
ワクチン2回目接種と予防内服は、それぞれ異なるメカニズムで防御力を発揮するため、併用することでより強力な感染予防が期待できます。
なぜ併用が効果的なのか
| 比較項目 | ワクチン | 予防内服 |
| 主な目的 | 重症化予防 | 発症予防 |
| 効果発現 | 接種後 約2週間 | 服用開始後 速やか |
| 効果持続 | 約3〜5ヶ月 | 服用期間中のみ(7〜10日間) |
| 即効性 | △(2週間必要) | ◎(当日〜翌日に効果) |
ワクチンの効果が発現するまでの約2週間を予防内服でカバーし、その後はワクチンの抗体で長期的に防御する。この組み合わせにより、「重症化予防+発症予防」の二重防御が実現します。
特に受験を控えたお子さまや、年度末の繁忙期で休めないビジネスパーソンの方には、この「二重防御」戦略がおすすめです。
二重防御のメリット
ワクチン2回目 → 免疫をブースト。重症化予防。接種2週間後に効果発現。中長期的な防御。
予防内服 → 発症そのものを予防(70〜90%の有効率)。服用開始当日から効果。ワクチン効果が現れるまでの空白期間をカバー。
家族内感染が発生した場合 → 即日の予防内服処方で、他の家族メンバーへの二次感染を食い止めることが可能です。
当院の料金案内
ワクチン接種料金
| 項目 | 料金(税込) |
| インフルエンザワクチン接種 | 2,000円 |
※1回目・2回目ともに同額です。予約不要で受付順にご対応しますが、ワクチンがなくなり次第終了となります。在庫状況は当院公式Xアカウントでお知らせしています。
予防内服 薬剤料金(診察料込み)
インフルエンザ予防内服は全額自費診療(保険適用外)となります。当院では診察料込みのわかりやすい料金設定で、院内処方のため調剤薬局での追加費用はかかりません。
| 薬剤名 | 用法 | 料金(税込) |
| オセルタミビル(タミフル後発品) | 75mg×10カプセル(10日分) | 5,020円 |
| イナビル 20mg ×2キット | 吸入(2回分) | 6,200円 |
| イナビル 40mg ×1キット | 吸入(1回分) | 8,200円 |
料金について上記はすべて診察料・薬代を含んだ総額です。院内処方のため、調剤薬局での追加費用は発生しません。
オンライン診療の場合
当院ではデジスマによるオンライン診療にも対応しています。オンライン診療の場合、上記の薬剤料金に加えて通信費・送料として1,000円(税込)が1回のご注文あたりで加算されます。
| 注文例 | オンライン料金合計 |
| オセルタミビル ×1名分 | 5,020円 + 1,000円 = 6,020円 |
| オセルタミビル ×2名分(ご家族) | 5,020円 × 2 + 1,000円 = 11,040円 |
| オセルタミビル + イナビル40mg | 5,020円 + 8,200円 + 1,000円 = 14,220円 |
※何名分・何種類まとめてご注文いただいても、通信費・送料は1回のご注文あたり1,000円のみです。ご家族分をまとめてご依頼いただくとお得です。
まとめてお得ご家族で複数名分の予防内服をご希望の場合、オンライン診療でまとめてご注文いただければ通信費・送料は1回分(1,000円)のみ。ご来院の手間も省けて、費用面でもお得です。
こんな方に|ワクチン2回目+予防内服をおすすめする理由
以下に当てはまる方は、ワクチン2回目接種や予防内服をぜひご検討ください。
受験生・受験生のご家族
2月25日〜の国公立大学二次試験、公立高校入試を控えている方にとって、体調管理は合否を左右する重要な要素です。ワクチン2回目でベースの免疫力を高め、試験直前は予防内服で発症リスクを最小限に。万が一ご家族が感染した場合も、48時間以内の予防内服開始で二次感染を防ぐことができます。
今シーズンA型にかかった方
A型の免疫ではB型は防げません。「もうかかったから大丈夫」ではなく、B型に対しては改めて防御が必要です。特に今シーズンはA型→B型の「2度感染」が多数報告されています。ワクチン追加接種またはB型にも有効な予防内服を。
大事な仕事を控えた方
年度末の商談・プレゼン・出張・プロジェクト納品など、「この時期だけは休めない」という方に。B型インフルエンザは発熱期間がA型より約1日長く、業務復帰までに時間がかかる傾向があります。費用対効果の高い「仕事への投資」としての予防内服をおすすめします。
家族に感染者が出た方
ご家族がインフルエンザと診断された場合、同居家族の感染リスクは非常に高くなります。特にB型はウイルスの排出期間が長いため、家庭内での二次感染率が高い傾向にあります。感染者発生から48時間以内に予防内服を開始することで、家庭内感染を効果的に防ぐことが可能です。
当院(池袋東口まめクリニック)の対応
当院では、インフルエンザに関する以下の診療を行っています。
インフルエンザ検査
当院では、AI搭載の「nodoca(ノドカ)」によるインフルエンザ検査を導入しています。従来の鼻に綿棒を入れる検査と異なり、のどの写真を撮影するだけで判定できるため、痛みがなく、お子さまにも安心です。
痛くない!インフルエンザ検査「nodoca(ノドカ)」 インフルエンザの検査というと、「鼻に綿棒を入れられて痛かった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。特にお子さんの場合、検査を嫌がって泣いてしまうこ...
よくあるご質問(Q&A)

ワクチンを1回打ったのに、2回目も必要ですか?

インフルエンザワクチンの抗体は時間とともに低下します。特にB型(ビクトリア系統)に対する防御抗体は、接種6か月後にはわずか27.6%まで低下するという研究データがあります。9〜10月に接種された方は、B型流行のピークである2〜3月に十分な防御力が残っていない可能性が高いため、2回目接種による免疫のブーストをおすすめしています。

A型にかかったのに、また別のインフルエンザにかかることはありますか?

はい、あり得ます。A型とB型はウイルスの構造がまったく異なるため、A型に感染して得られた免疫はB型を防ぐことができません。今シーズンはA型→B型の「2度感染」が多数報告されています。A型にかかった方も、B型への対策は改めて必要です。

予防内服はどのタイミングで飲めばいいですか?

家族内に感染者が出た場合は、48時間以内の服用開始が理想です。受験や大事な仕事の前に予防的に服用する場合は、守りたい日の10日前〜前日の間に開始するのが効果的です。詳しいタイミングは診察時にご相談ください。

予防内服は保険が使えますか?

インフルエンザの予防投与はすべての薬剤で保険適用外となるため、全額自費での診療となります。当院では診察料込みの明確な料金設定にしており、追加費用はかかりません。オセルタミビル5,020円〜、イナビル6,200円〜でご用意しています。

B型にはどの治療薬が効きますか?

大規模臨床試験(CAPSTONE-2)のデータでは、B型に対してゾフルーザ(バロキサビル)が最も優れた効果を示しています。タミフル(オセルタミビル)のB型に対する効果はプラセボとほぼ同等という結果も出ており、B型と診断された場合にはゾフルーザを含む治療選択肢を医師からご提案します。

子どもがインフルエンザにかかった後、「足が痛い」と言っています。大丈夫ですか?

B型インフルエンザの合併症として「良性急性筋炎」があり、解熱期に両側のふくらはぎの痛みと歩行困難が現れることがあります。B型感染児の約34%に発症するとされ、通常は1週間以内に回復しますが、まれに重症化する例もあります。お早めの受診をおすすめします。
まとめ|B型インフルエンザから大切な日を守るために
2025-2026シーズンは、統計史上初の「2波構造」という異例の流行パターンとなり、2月に入った現在、B型インフルエンザが全国的に猛威を振るっています。
この記事のポイントを整理します。
1. B型は「軽い」は誤り:A型と同等の重症化リスク。発熱期間が長く、消化器症状が多い。小児では良性急性筋炎に注意。
2. A型感染はB型を防がない:交差免疫がないため、1シーズンに2度感染することがある。
3. ワクチン抗体は低下している:9〜10月接種から4〜5か月が経過し、特にB型への防御力は大幅に減衰。2回目接種(2,000円)で免疫をブースト。
4. 予防内服は即効性のある対策:発症予防率70〜90%。ワクチン2回目との併用で二重防御が可能。オセルタミビル5,020円〜。
5. B型にはゾフルーザが有効:万が一感染した場合、B型に対してはゾフルーザが最も優れた治療効果を発揮。
受験、仕事、家族——今守りたいものがある方へ。「かかってから対処する」のではなく、「かからないための先手」を打つことが、この異例のシーズンを乗り切る最善の方法です。
池袋東口まめクリニックは、土日祝日・平日夜間も、ワクチン接種・予防内服の処方に対応しています。お仕事帰りや休日にお気軽にご相談ください。










