尿路感染症でお困りの方へ
排尿痛・頻尿・血尿・発熱などの症状は尿路感染症の可能性があります。池袋東口まめクリニックでは、即日尿検査による迅速診断と適切な抗菌薬治療で、症状の早期改善と再発予防を図ります。

トイレに行くたびに痛くて、何度も行きたくなるんです。血尿も出てきて心配で…

それは膀胱炎の典型的な症状ですね。尿検査ですぐに診断できますし、適切な抗菌薬で数日で改善しますから安心してください。
尿路感染症とは
尿路感染症とは、尿路に細菌が感染して炎症が起こる病気です。尿路とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道のことを指し、尿が作られてから排出されるまでの経路です。
原因の多くは、尿道口から侵入した細菌が尿路をさかのぼって感染する「上行性感染」によるものです。特に女性は尿道が短いため、尿路感染症にかかりやすいとされています。
放置のリスク
尿路感染症を放置すると再発を繰り返し、治りにくくなるため、早めの受診と治療が重要です。
尿路感染症の種類と症状
尿路感染症は、感染の部位によって主に「膀胱炎」と「腎盂腎炎」の2つに分類されます。
膀胱炎
好発年齢
10〜50歳代の性的活動期の女性に多い
主な症状
- 排尿痛:排尿時の痛み
- 頻尿:尿が近い
- 残尿感:排尿後もすぐトイレに行きたくなる
- 下腹部不快感
- 血尿:尿に血が混じる
発熱はありません
腎盂腎炎
重篤度
膀胱炎より重篤な感染症
主な症状
- 高熱:38℃以上の発熱
- 背部痛・側腹部痛:腎臓部分の痛み
- 血尿(炎症が強い場合)
- 全身倦怠感
- 悪心・嘔吐
重篤化すると膿腎症や敗血症を起こし、生命に関わることがあります

膀胱炎と腎盂腎炎の違いがよくわからないのですが…

簡単に言うと、発熱があるかどうかが大きな違いです。膀胱炎は熱が出ませんが、腎盂腎炎は高熱と腰の痛みが特徴的です。
尿路感染症の原因
主な原因菌
- 大腸菌(最多)
- 常在細菌
- ウイルス
- 寄生虫
感染経路
- 上行性感染
- 尿道口からの侵入
- 尿路への逆行性拡散
リスク要因
- 排尿の長時間我慢
- 排尿機能障害
- 水分不足
- 不適切な清拭方法
診断と検査について
池袋東口まめクリニックでは、即日尿検査により迅速診断いたします。膀胱炎は尿検査でほぼ確定診断が可能です。
尿検査の詳細
検査項目
- 白血球の有無
- 細菌の検出
- 赤血球の確認
- 蛋白・糖の測定
- 尿沈渣検査
診断基準
白血球が多く発見された場合は膀胱炎と診断
正確な尿採取方法
中間尿採取が重要
- 出始めの尿(初尿)は使用しない
- 排尿途中の尿をコップに採取
- 尿道周囲の細菌混入を防止
- 正確な診断のために必須
必要時
尿中細菌培養検査も実施
治療について
尿路感染症の治療は抗菌薬による薬物療法が基本です。症状の程度に応じて治療期間を調整いたします。
抗菌薬治療
膀胱炎の場合
3日間の内服治療
- 発熱をともなわない軽症例
- 外来での内服治療で十分
- 24時間以内に症状改善開始
- 院内処方による即日治療開始
腎盂腎炎の場合
2週間の治療が必要
- 高熱を伴う重症例
- 初期は点滴治療を検討
- 解熱後に内服治療へ移行
- 必要時は入院治療も
重要:症状が改善しても、処方された抗菌薬は最後まで飲み切ることが重要です。途中で中断すると細菌が生き残り、再発の原因となります。
治療の3つの柱
1. 抗菌薬治療
- 原因菌の除菌
- 適切な薬剤選択
- 十分な治療期間
- 院内処方による迅速開始
2. 水分摂取
- 細菌の洗い流し
- 十分な水分補給
- 頻繁な排尿励行
- 尿の我慢を避ける
3. 生活習慣改善
- 再発予防
- 適切な清拭方法
- 排尿習慣の改善
- 職場環境の調整
池袋東口まめクリニックの治療方針
当クリニックでは、尿路感染症に対して迅速診断・適切な治療・再発予防指導を総合的に提供いたします。
迅速な診断
- 詳細な問診
- 原因となる生活環境のチェック
- 受診当日の尿検査実施
- 白血球・赤血球の確認
- 必要時の細菌培養検査
適切な治療
- 症状に応じた抗菌薬選択
- 院内処方による即日治療開始
- 治療効果のモニタリング
- 症状持続時の薬剤変更
- 重症例の適切な医療機関紹介
再発予防
- 生活習慣指導
- 排便後の清拭指導
- 水分摂取指導
- 排尿習慣の改善
- 職場環境改善のアドバイス
症状が持続する場合には、抗菌薬の変更や点滴治療の必要性を判断するため、再度診察させていただきます。必要に応じて入院設備のある医療機関を適切にご紹介いたします。
女性の患者様へ
女性は解剖学的に尿路感染症にかかりやすく、再発を繰り返すことも珍しくありません。当クリニックでは女性特有の要因を考慮した治療と予防指導を行います。
女性に多い理由
- 尿道が短い(約4cm)
- 尿道口と肛門が近い
- 性活動による細菌侵入
- 妊娠による尿路変化
予防のポイント
- 前から後ろへの清拭
- 性交後の排尿
- 十分な水分摂取
- 適切な下着の選択
こんな症状の時はすぐにご相談ください
緊急受診が必要
以下の症状は腎盂腎炎や重篤な感染症の可能性があります
- 38℃以上の高熱
- 激しい背部痛・側腹部痛
- 悪心・嘔吐
- 意識レベルの低下
- 血圧低下
早めの受診推奨
膀胱炎の典型症状
- 排尿時の痛み
- 頻尿・残尿感
- 血尿
- 下腹部不快感
- 症状の繰り返し