池袋東口駅近の総合内科クリニック。当日予約OK・予約なしでも受診可能。平日夜間・土日祝日も診療。

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便秘症

便秘症でお困りの方へ

排便困難、腹部膨満感、残便感などの症状でお悩みの方は、適切な診断と個別化された治療が重要です。池袋東口まめクリニックでは、便秘症の原因を詳しく調べ、薬物療法と生活習慣改善を組み合わせた総合的な治療を提供いたします。

便秘が何日も続いていて、お腹が張って苦しいです。市販の便秘薬を飲んでも効果が続きません…

先生

慢性便秘は適切な治療が必要です。刺激性下剤の長期使用は逆効果になることがあります。非刺激性の薬剤と生活習慣改善で根本的な改善を目指しましょう。

便秘症について

便秘症とは?

医学的には「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されます。

診断基準:

  • 週に3回以下の排便頻度
  • 排便の際に困難や苦痛を感じる
  • 残便感がある
  • 便が硬い
  • 排便に時間がかかる

一見些細な問題に思えるかもしれませんが、重症化すると大きな健康問題を引き起こす可能性があります。

便秘の分類

機能性便秘

明らかな器質的疾患がない便秘(約95%)

  • 弛緩性便秘:大腸の蠕動運動低下
  • 痙攣性便秘:大腸の過度な収縮
  • 直腸性便秘:直腸の感受性低下
器質性便秘

大腸がんや腸閉塞などの疾患が原因

  • 大腸がん・直腸がん
  • 腸閉塞
  • 炎症性腸疾患
  • 大腸憩室症

便秘症の原因

生活習慣要因

食事関連
  • 食物繊維不足
  • 水分摂取不足
  • 食事量の不足
  • 偏った食生活
  • 不規則な食事時間
運動・生活習慣
  • 運動不足
  • 座位時間の長さ
  • 排便習慣の乱れ
  • 睡眠不足
  • ストレス

疾患性要因

消化器疾患
  • 大腸がん
  • 過敏性腸症候群
  • 炎症性腸疾患
  • 大腸憩室症
全身疾患
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能低下症
  • パーキンソン病
  • 脊髄損傷
  • うつ病

薬剤性要因

便秘を引き起こす薬剤
  • 抗コリン薬
  • 抗精神病薬
  • 抗うつ薬
  • 鎮痛薬(オピオイド)
  • 抗ヒスタミン薬
  • 鉄剤
  • カルシウム拮抗薬
その他の要因
  • 加齢
  • 妊娠
  • 環境の変化
  • 旅行

年齢・性別による特徴

若年~中年女性

便秘は若い女性に多く見られます。

  • ホルモンの影響(月経周期)
  • ダイエットによる食事制限
  • 筋力不足
  • 社会的要因(トイレを我慢する環境)
高齢者

加齢に伴って増加し、男女差がなくなるとされています。

  • 腸管の蠕動運動低下
  • 筋力低下・運動不足
  • 薬剤の影響
  • 基礎疾患の合併

このような症状はありませんか?

便が硬くて出にくく、出ても残便感があります。お腹も張って痛いです…

 看護師

それは典型的な便秘症の症状ですね。症状の程度や持続期間を詳しく伺い、適切な治療方針を決定いたします。

主な症状

  1. 排便頻度の減少(週3回以下)
  2. 排便困難・いきみ
  3. 便の硬化
  4. 残便感
  5. 腹部膨満感
  6. 腹痛・腹部不快感

随伴症状

  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 頭痛
  • イライラ感
  • 肌荒れ
  • 体重増加
  • 疲労感

重篤な合併症

便秘が続くと以下のような重篤な合併症を引き起こす可能性があります。早期の適切な治療が重要です。

消化器系合併症
  • 腸閉塞
  • 大腸憩室症
  • 憩室炎・憩室出血
  • 直腸潰瘍
  • S状結腸軸捻転
肛門疾患
  • 痔疾(内痔核・外痔核)
  • 肛門裂孔(切れ痔)
  • 直腸脱
  • 肛門周囲膿瘍
全身への影響
  • QOL(生活の質)の低下
  • 精神的ストレス
  • 社会生活への支障
  • 仕事や学習への影響

危険な症状の見分け方

以下のような症状がある場合は、緊急受診が必要です。器質性疾患や腸閉塞の可能性があります。

緊急受診が必要な症状
  • 激しい腹痛
  • 嘔吐を繰り返す
  • 腹部の異常な膨満
  • 血便・黒色便
  • 発熱を伴う腹痛
  • 突然の便秘(今までなかった方)
専門的検査が必要な症状
  • 50歳以降の新規発症便秘
  • 体重減少を伴う便秘
  • 家族歴に大腸がんがある
  • 便潜血検査陽性
  • 貧血を伴う便秘
  • 便の形状の急激な変化

診断と検査について

池袋東口まめクリニックでは、症状の詳細な評価から専門的な検査まで総合的に診断いたします。新宿三丁目メディカルクリニックと提携し、大腸内視鏡検査やCT検査による詳細な評価も可能です。

当院での基本検査

詳細な問診・症状評価
  • 排便頻度・性状・困難度の評価
  • 発症時期・経過の確認
  • 食事内容・生活習慣の詳細聴取
  • 服用薬剤の確認
  • 既往歴・家族歴の確認
身体診察
  • 腹部の視診・触診・聴診
  • 腹部膨満・圧痛の確認
  • 腫瘤の有無の確認
  • 肛門診察(必要時)
血液検査
  • 甲状腺機能検査
  • 血糖値・HbA1c
  • 電解質(カリウム、カルシウム)
  • 炎症マーカー
  • 貧血の有無

専門検査(提携医療機関)

大腸内視鏡検査
  • 大腸がん・大腸ポリープの確認
  • 炎症性腸疾患の診断
  • 憩室症の評価
  • 器質性便秘の除外診断
CT検査・その他
  • 腹部CT:腸閉塞・腫瘍の評価
  • 注腸造影検査
  • 大腸通過時間測定
  • 直腸肛門機能検査

便潜血検査陽性や血便がある場合は、大腸内視鏡検査による精密検査をお勧めします。

便潜血検査の重要性

大腸がん検診 便秘症の方でも定期的な便潜血検査による大腸がん検診が重要です。

便潜血検査
  • 簡便で非侵襲的な検査
  • 大腸がんの早期発見に有効
  • 2日法での実施を推奨
  • 50歳以上は年1回の検査
陽性時の対応
  • 大腸内視鏡検査による精密検査
  • 当院から提携医療機関への紹介
  • 迅速な検査予約・実施
  • 結果に基づいた適切な治療

治療について

薬物療法

市販の便秘薬をずっと飲んでいますが、だんだん効かなくなってきました…

先生

刺激性下剤の長期使用は大腸メラノーシスや依存性の問題があります。非刺激性の薬剤に変更し、適切な用量調整を行いましょう。

便秘症に対するお薬は刺激性下剤と非刺激性下剤の2種類に大別されます。当院では非刺激性下剤を中心とした治療を行います。

非刺激性下剤(第一選択)

浸透圧性下剤:

  • 酸化マグネシウム(マグミット)
  • ラクツロース(ラグノス)
  • マクロゴール(モビコール)

新規薬剤:

  • ルビプロストン(アミティーザ)
  • リナクロチド(リンゼス)
  • エロビキシバット(グーフィス)

便に含まれる水分量を増やすことで排便しやすくし、依存性が少ないのが特徴です。

刺激性下剤(短期使用)

アントラキノン系:

  • センノシド(プルゼニド)
  • ダイオウ末

ジフェニルメタン系:

  • ビサコジル(テレミンソフト)
  • ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)

注意 腸の動きを活発にしますが、慢性的使用で腸の動きが悪くなる可能性があるため、長期間の服用は推奨されません。

生活習慣改善

便秘に対する治療はお薬だけではありません。食生活や運動習慣などの生活習慣を見直すことで、お薬に頼らずに定期的な排便周期を確立することも期待できます。

食事療法

食物繊維の摂取:

  • 水溶性食物繊維:海藻、こんにゃく、果物
  • 不溶性食物繊維:野菜、きのこ、豆類
  • 目標:1日20-25g

水分摂取:

  • 1日1.5-2Lの水分摂取
  • 起床時の冷水1杯
  • こまめな水分補給

プロバイオティクス:

  • ヨーグルト、乳酸菌飲料
  • 発酵食品(味噌、納豆)
  • 腸内環境の改善
運動療法

有酸素運動:

  • ウォーキング(1日30分)
  • 水泳、サイクリング
  • 階段の利用

腹筋強化:

  • 腹筋運動
  • 体幹トレーニング
  • 骨盤底筋運動

マッサージ:

  • 腹部マッサージ
  • 「の」の字マッサージ
  • 便意促進効果
排便習慣の改善

排便リズム:

  • 決まった時間にトイレに行く
  • 便意を我慢しない
  • 朝食後の排便習慣

排便姿勢:

  • 足台を使用し前かがみ姿勢
  • 膝を腰より高い位置に
  • 適度ないきみ

ストレス管理:

  • 十分な睡眠
  • リラクゼーション
  • 規則正しい生活

重症例に対する治療

薬物療法の強化
  • 複数の下剤の併用
  • 新規薬剤の導入
  • 用量の適切な調整
  • 坐薬・浣腸の併用
専門医療機関での治療
  • バイオフィードバック療法
  • 外科的治療の検討
  • 仙骨神経刺激療法
  • 大腸全摘術(極端な場合)

池袋東口まめクリニックの治療方針

患者様の便秘症状に対して、包括的かつ効果的な治療を提供いたします。症状評価から原因究明、適切な薬物療法、生活習慣改善まで、個別の治療計画で持続的な改善を目指します。

①症状評価と原因究明

  • 患者様の症状を詳細に評価
  • 便秘の原因を多角的に究明
  • 生活習慣・食事内容・運動状況の確認
  • 薬剤性便秘の評価

②専門検査との連携

  • 新宿三丁目メディカルクリニック提携
  • 大腸内視鏡検査による精密検査
  • CT検査による腸閉塞等の評価
  • 器質性疾患の除外診断

③適切な食事療法

  • 栄養バランスの取れた食事指導
  • 食物繊維・水分摂取の具体的アドバイス
  • 患者様の食習慣に合わせた実践的指導
  • プロバイオティクスの活用

④運動と生活習慣改善

  • 適度な運動による腸の動き促進
  • 定期的な運動習慣の導入支援
  • 座り仕事の方へのストレッチ指導
  • 排便習慣の改善指導

⑤薬物療法の検討

  • 非刺激性下剤を中心とした処方
  • 患者様の状態に応じた個別調整
  • 副作用や依存性への注意
  • 新規薬剤の適切な導入

⑥定期的なフォローアップ

  • 土日祝日も診療
  • 治療の進捗確認と調整
  • 生活習慣改善の継続支援
  • 合併症の早期発見・対応

総合的なアプローチ

便秘症の治療には、薬物療法だけでなく生活習慣の改善が重要です。患者様の生活スタイルに合わせた実践的なアドバイスを提供し、根本的な改善を目指します。

個別化された治療計画
  • 患者様の症状・生活習慣に応じた治療
  • 年齢・性別・基礎疾患を考慮
  • 薬剤選択の個別最適化
  • 段階的な治療強化
継続的なサポート
  • 定期的な症状評価
  • 治療効果の客観的評価
  • 生活習慣改善の継続支援
  • 患者様の不安や疑問への対応

便秘症でお困りの方へ 排便困難、腹部膨満感、残便感などの症状でお悩みの方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。適切な診断と個別化された治療により、快適な排便習慣を取り戻し、生活の質の向上を目指します。どんな些細な症状でも、専門的かつ温かい医療サービスを提供いたします。

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