池袋東口駅近の総合内科クリニック。当日予約OK・予約なしでも受診可能。平日夜間・土日祝日も診療。

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喘息

喘息(気管支喘息)でお困りの方へ

息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューという音、長引く咳などの症状でお悩みの方は、適切な診断と継続的な治療が重要です。池袋東口まめクリニックでは、喘息の診断から治療まで総合的にサポートいたします。

夜中に咳が止まらなくて、ゼーゼーという音もします。これは喘息でしょうか?

先生

それは喘息の典型的な症状です。詳しい問診と呼吸機能検査を行い、適切な吸入薬による治療を開始しましょう。早期治療で症状をコントロールできます。

気管支喘息について

気管支喘息とは?

気管〜気管支(気道)において慢性の炎症が起こり、気道が過敏になることで発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。特徴的な症状:
  • 季節の変わり目やかぜを引いた時
  • 明け方や夜間の息苦しさ
  • ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴
  • 痰を伴う咳

患者数と重要性

日本では子供の8~14%、大人の9~10%が気管支喘息と診断されており、全世界で1億人以上、日本でも400万人以上の患者様がいます。

重要:放置すると気道がどんどん狭くなり(リモデリング)、日本でも毎年1000人以上の方が喘息で亡くなっています。適切な治療で防げる死であるため、絶対に放置してはなりません。

小児喘息から成人への経過

改善する場合(3人中2人)
小児喘息の方の約67%は大人になると症状が改善します。ただし、完全に治癒したわけではなく、再発の可能性もあるため定期的な経過観察が大切です。
継続する場合(3人中1人)
小児喘息の方の約33%は成人した後も症状に悩まされています。近年は高年齢で発症する方も増加しており、適切な治療によるコントロールが重要です。

喘息と間違えやすい疾患

重要な鑑別診断 「治らない喘息」として漫然と吸入薬を処方されている場合があります。適切な診断と治療が必要なため、以下の疾患も注意深く診察いたします。

呼吸器疾患
COPD(慢性閉塞性肺疾患): いわゆるタバコ肺慢性好酸球性肺炎: 発作時に肺炎を伴う気管支拡張症: アレルギー性気管支肺真菌症など肺塞栓症: エコノミークラス症候群
心疾患・その他
心不全(特に左心不全): 肺うっ血により同様の音が聴こえる声帯の異常: 声帯の異常な動きによる呼吸困難気道の腫瘍: 肺がんなどが隠れている場合
当院での対応
胸部X線検査、CT検査(提携医療機関)、内視鏡検査などで適切に鑑別診断を行います。

新宿三丁目メディカルクリニックと提携し、胸部CTによる詳細な評価も可能です。

喘息の原因

アレルゲン(アレルギー)

小児期の発症に大きな影響を与えます。
  • ダニ、ハウスダスト
  • 花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサなど)
  • 動物の毛やフケ
  • ゴキブリ
  • 真菌(カビ)
  • 食物(卵白、蕎麦など)
こまめな掃除や換気、清潔な生活環境を整えることが重要です。

喫煙(タバコ)

「百害あって一利なし」のタバコは気管支喘息の発症に大きな影響を与えます。

  • 成人の直接喫煙
  • 妊娠中の喫煙
  • 産後の副流煙暴露
これらにより小児期の発症リスクが急上昇します。ご家族全員の禁煙が重要です。
環境要因
大気汚染:
  • 二酸化窒素(NO2)
  • 一酸化炭素(CO)
  • PM2.5、黄砂
職業性:
  • 化学工場の特定物質
  • 製粉工場の小麦粉
遺伝・感染
遺伝的要因:両親や兄弟に喘息がいると発症しやすいウイルス感染:
  • RSウイルス
  • ライノウイルス
特に乳児期の感染は将来の喘息発症に影響
その他の要因
ストレス(心理的要因):出産、結婚、転居、就職などのライフイベント薬剤:アスピリン、NSAIDs(ロキソニン、イブなど)他のアレルギー疾患:アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎

このような症状はありませんか?

夜中や明け方に咳が出て眠れません。掃除をすると息苦しくなることもあります…

 看護師

それは喘息の典型的な症状パターンですね。セルフチェックも参考にして、詳しい検査を受けましょう。

主な症状

  1. 息苦しさ(気道が狭くなることが原因)
  2. 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)
  3. 咳や痰(特に夜間や早朝に頻発)
  4. 胸の圧迫感(締め付けられるような感覚)

症状の特徴

  • 軽症:運動時のみ自覚
  • 進行例:安静時でも息苦しさ
  • 発作時:窒息するような感覚
  • 初期症状:夜間・早朝の咳

気管支喘息セルフチェック

以下の項目をチェックしてみてください 複数当てはまる場合は一度医師までご相談ください。

  1. 長引く咳がある
  2. 夜間や明け方に咳や息苦しさを感じる
  3. 掃除をしたり、布団を出す時に症状が出る
  4. 激しい運動の後に息苦しさを感じる
  5. タバコなどの煙を吸った時に症状が悪化する
  6. 季節の変わり目、悪天候の日に症状が出る
  7. 息苦しい時、ゼーゼーヒューヒューという音が聴こえる
  8. 痰が多い
  9. 咳止めの飲み薬は効かないが、吸入薬は良く効く

診断と検査について

当院では、詳細な問診から専門的な呼吸機能検査まで総合的に評価いたします。新宿三丁目メディカルクリニックとの提携により、胸部CTによる詳細な画像診断も可能です。

問診・身体診察

詳細な問診

どんな検査よりも問診が重要です。困っている症状や気になるエピソードを詳しくお聞かせください。

  • 症状の頻度・持続時間・発作のタイミング
  • 既往歴・家族歴
  • アレルギー疾患の有無
  • 生活環境・職業
身体診察
  • 胸部の呼吸音確認
  • 喘鳴や異常呼吸音の検出

呼吸機能検査

肺機能検査(スパイロメトリー)
  • 肺活量の測定
  • 気道の広さを評価
  • 数分で完了
ピークフローメーター
  • 最大呼気流量の測定
  • 日々の変動を記録
  • 治療効果の評価

専門検査 気道過敏性検査や呼気一酸化窒素測定が必要な場合は、提携の専門病院をご紹介いたします。

アレルギー検査

血液検査で特定のアレルゲンに対する過敏性を評価します。
  • ダニ・ハウスダスト
  • 花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサなど)
  • 動物の毛・フケ
  • 食物アレルゲン
  • 真菌(カビ)
原因アレルゲンの特定により、適切な治療方針を決定できます。

画像検査

胸部X線検査
他の呼吸器疾患との鑑別のため実施
胸部CT検査
新宿三丁目メディカルクリニック提携
  • 詳細な肺の評価
  • 気管支拡張症の鑑別
  • COPD・肺がんとの鑑別

喘息の種類

アスピリン喘息

成人喘息の5〜10%を占め、特に30〜40代女性に多い原因薬剤:
  • アスピリン(バファリンなど)
  • NSAIDs(ロキソニン、イブなど)
特徴:
  • 鼻ポリープ(鼻茸)
  • 好酸球性副鼻腔炎
  • 嗅覚低下
練り歯磨き、ミント、アルコールでも悪化することがあります。

咳喘息

長く続く咳(慢性咳嗽)の最も多い原因特徴:
  • かぜの後の痰のない乾いた咳
  • 夜間・早朝に悪化
  • 寒暖差で誘発
  • 喘鳴は聴こえない
喘息の前段階的な位置付けで、吸入薬が有効です。

運動誘発性喘息

小児喘息の約半数を占めるパターン:
  • 即時型:運動開始後数分で発症
  • 遅発型:運動後6〜12時間で発症
比較的安全な運動:
  • 水泳、剣道(屋内)
リスクの高い運動:
  • マラソン、サッカー
予防的なウォームアップと薬物治療が重要です。

治療について

喘息治療は「毎日の歯磨き」のような継続的な管理が最も重要です。日々のメンテナンス(長期管理薬)と発作時の救済措置(発作治療薬)の2つに分かれます。

生活習慣の改善

アレルゲン回避
  • こまめな掃除・換気
  • ダニ・ハウスダスト対策
  • ペットのフケ・カビ対策
  • 花粉シーズンの注意
禁煙・環境改善
  • 禁煙の徹底
  • 副流煙からの回避
  • 空気清浄機の使用
  • 定期的な換気
運動・リハビリテーション
  • ヨガ・ピラティス
  • 水泳
  • 呼吸リハビリテーション
  • 肺機能の強化
心理的サポート
  • ストレス管理
  • 不安の軽減
  • 心理療法

薬物療法

吸入薬はたくさん種類があるようですが、どのように選ぶのですか?

先生

患者様の年齢、症状の重症度、吸入能力に合わせて最適な薬剤と吸入器を選択します。定期的に効果を確認しながら調整していきます。

長期管理薬(日々のメンテナンス)
吸入ステロイド(ICS):

気管支喘息治療で最も重要な治療薬です。

  • 抗炎症作用で気道の炎症を抑制
  • 全身への副作用はほとんどなし
  • 商品名:アズマネックス、オルベスコ、キュバール、パルミコート、フルタイドなど
長時間作用型β2刺激薬(LABA):
  • 気管支を拡張し息苦しさを改善
  • 商品名(合剤):アドエア、シムビコート、フルティフォーム、レルベア、アテキュラなど
ロイコトリエン受容体拮抗薬:
  • 飲み薬で気管支拡張・抗炎症作用
  • 商品名:オノン、シングレアなど
発作治療薬(救済措置)
短時間作用型β2刺激薬(SABA):

重要な注意点 1日4回以上の使用は死亡率を上げるため、長期管理薬による日々のメンテナンスが最重要です。

  • 即効性のある気管支拡張薬
  • 商品名:サルタノール、メプチン、ベロテックなど
内服・点滴ステロイド:
  • 全身の炎症に対する最終手段
  • 発作時の短期間使用
  • 商品名:プレドニン、メドロール、リンデロンなど

舌下免疫療法

ダニやスギなどのアレルゲンに対する根本的な治療法です。特にアレルギー性鼻炎を合併している喘息患者様に非常に有効です。

治療の仕組み
抗アレルギー薬が「アレルギー反応を抑える」のに対し、舌下免疫療法は「アレルゲンと仲良くなる」治療です。痛みもなく自宅で行えるため、患者様の負担が少ない治療法です。
治療期間・効果
スギ:シダキュア 4~5年継続ダニ:ミティキュア 3~5年継続3~4年以上継続することで十分な効果が期待できます。

注意点:導入時にアナフィラキシーのリスクがあるため、適応を慎重に判断します。β遮断薬、ステロイド、抗がん剤投与中の方は導入を推奨しません。

重症喘息に対する生物学的製剤

重症例では、患者様の病態に合わせて特定の分子を標的とした生物学的製剤を選択します。
主な生物学的製剤
  • ゾレア(抗IgE抗体)
  • デュピクセント(抗IL-4/IL-13受容体抗体)
  • ヌーカラ(抗IL-5抗体)
  • ファセンラ(抗IL-5受容体α抗体)
  • テゼスパイア(抗TSLP抗体)
適応
標準治療でコントロール不良の重症喘息患者様が対象です。患者様の病態(好酸球数、IgE値、アレルギー性鼻炎の合併など)に応じて最適な薬剤を選択します。

池袋東口まめクリニックの治療方針

患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診察と、最新のガイドラインに基づいた標準的な治療を提供。呼吸機能検査による客観的評価と、生活習慣改善を含めた包括的なアプローチで喘息をコントロールします。

詳細な診断・評価

  • 詳細な病歴聴取・生活環境の評価
  • 呼吸機能検査(スパイロメトリー)
  • アレルギー検査(血液検査)
  • 必要に応じた追加検査のご提案

高度画像診断との連携

  • 新宿三丁目メディカルクリニック提携
  • 胸部CT検査による詳細評価
  • 他疾患との適切な鑑別診断

個別化された治療

  • 症状・重症度に応じた吸入薬選択
  • 年齢・吸入能力に合わせた吸入器選択
  • 舌下免疫療法の適応評価
  • 生物学的製剤の適応判断

継続的なフォローアップ

  • 定期的な呼吸機能検査
  • 治療効果の客観的評価
  • 薬剤の適切な調整
  • 発作予防の指導

生活指導・教育

  • アレルゲン回避の具体的指導
  • 正しい吸入薬の使用方法
  • 発作時の対応方法
  • 日常生活での注意点

利便性・アクセス

  • 土日祝日も診療
  • オンライン予約・事前問診
  • 院内処方での迅速対応
  • 池袋駅東口徒歩1分

喘息の症状でお困りの方へ 息苦しさ、長引く咳、ゼーゼー・ヒューヒューという音などの症状でお悩みの方は、適切な治療により症状をコントロールできます。池袋東口まめクリニックでは、患者様の生活の質向上を目指した包括的な喘息治療を提供いたします。

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