溶連菌感染症でお困りの方へ
発熱・喉の痛み・発疹などの症状は溶連菌感染症の可能性があります。池袋東口まめクリニックでは、迅速検査による確実な診断と適切な抗生物質治療で、合併症を予防いたします。

子どもが熱を出して喉が痛いと言っています。学校で溶連菌が流行っているので心配で…

溶連菌感染症は迅速検査で15分程度で診断できます。早期の適切な治療で合併症を予防できますので、まずは検査をしましょう。
溶連菌感染症とは
溶連菌感染症(溶血性レンサ球菌感染症)は、β溶血性レンサ球菌という細菌による感染症です。小児では咽頭炎がよくみられ、ご家族や学校などで集団感染することもあります。
風邪と症状がよく似ていますが、放置すると2〜3週間後に合併症を引き起こすことがあります。抗生物質の適切な服用で合併症を防ぐことができます。
溶連菌の種類と特徴
A群β溶血性レンサ球菌
最も一般的(90%以上)
- 溶連菌性咽頭炎
- 猩紅熱
- 膿痂疹(とびひ)
- 蜂窩織炎・丹毒
感染経路
飛沫感染・接触感染
B群β溶血性レンサ球菌(GBS)
妊婦・新生児要注意
- 妊婦の産道感染
- 新生児の髄膜炎
- 新生児の敗血症
感染経路
産道感染・接触感染
C群・G群β溶血性レンサ球菌
高齢者に多い
- 化膿性疾患
- 蜂窩織炎
- 化膿性関節炎
- 敗血症
感染経路
常在菌の血中侵入
溶連菌感染症の症状
A群β溶血性レンサ球菌による症状
溶連菌性咽頭炎
学童期に最も多い
- 突然の発熱とだるさ
- 強い喉の痛み
- 嘔吐を伴うことが多い
- 咳や鼻づまりは少ない
猩紅熱
- 日焼けのような赤い発疹
- 全身への発疹の拡大
- イチゴ舌
皮膚・軟部組織感染
膿痂疹(とびひ)
- 成人に多い
- かさぶたの広がり
丹毒・蜂窩織炎
- 皮膚から皮下脂肪の感染
- 赤い腫れ・熱感・痛み
重篤な感染症:壊死性筋膜炎や劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は、急速に重症化し生命に関わることがあります。強い痛みや急激な症状悪化がある場合は緊急受診が必要です。
危険な合併症について
リウマチ熱
感染から2〜3週間後に発症
関節・皮膚・心臓の炎症
急性糸球体腎炎
顔や足のむくみ・血尿
小児〜若年者に多い

症状が良くなったので、薬をやめても大丈夫ですか?

症状が改善しても、合併症を防ぐために抗生物質は必ず最後まで飲み切ってください。数日では体内に細菌が残っていることが多いのです。
診断と検査について
池袋東口まめクリニックでは、迅速検査により約15分で診断いたします。集団感染の早期発見と適切な治療開始で合併症を予防します。
迅速診断キット
- 約15分で結果判明
- 咽頭の粘膜を採取
- 高い検査精度
- 即日治療開始可能
特徴
最も迅速で一般的な検査法
培養検査
- 様々な感染部位に対応
- 薬剤感受性確認
- 高い診断精度
- 結果まで数日必要
適応
迅速検査陰性でも疑わしい場合
血液検査
- 溶連菌抗体の測定
- 合併症の診断
- GBS感染の確認
- 既往感染の判定
適応
合併症が疑われる場合
治療について
抗生物質による治療
溶連菌感染症では抗生物質の服用が必須です。合併症予防のため、症状が改善しても最後まで飲み切ることが重要です。
第一選択薬
ペニシリン系抗生物質
- アモキシシリンなど
- 10日間の完全服用
- 高い治療効果
- 合併症予防効果
セフェム系抗生物質
- 5日間服用
- 代替治療選択肢
アレルギー対応
マクロライド系抗生物質
- エリスロマイシンなど
- ペニシリンアレルギー時
- 安全性の高い選択肢
処方
当院では即日処方箋発行により、診断と同時に治療開始可能
治療効果と経過
抗生物質の服用開始から2〜3日で症状改善することが多いですが、体内に細菌が残っているため、処方された日数を最後まで飲み切ることが重要です。
池袋東口まめクリニックの治療方針
当クリニックでは、溶連菌感染症に対して迅速診断・適切な治療・合併症予防を一貫して提供いたします。
確実な診断
- 詳細な問診・身体診察
- 迅速検査による確定診断
- 臨床症状からの総合判断
- 集団感染状況の把握
- 必要時の培養検査実施
適切な治療
- 患者様に最適な抗生物質選択
- 院内処方による即日治療開始
- 症状緩和薬の併用
- 服薬指導の徹底
- アレルギー対応の配慮
合併症予防
- 治療後3〜4週間でのフォローアップ
- 尿検査による腎炎チェック
- 血尿・むくみ確認
- 重症例の適切な医療機関紹介
- 家族内感染の予防指導
迅速検査が陰性であっても、咽頭所見や臨床症状、ご家族の感染状況から溶連菌を強く疑う場合には、臨床診断により抗生物質を処方することもあります。
こんな症状の時はすぐにご相談ください
緊急受診が必要
以下の症状は重篤な感染症の可能性があります
- 急激な症状悪化
- 強い筋肉痛・関節痛
- 呼吸困難
- 意識レベルの低下
- 血圧低下・ショック症状
早めの受診推奨
合併症の可能性を示すサイン
- 治療後の血尿・むくみ
- 関節の痛み・腫れ
- 皮膚の発疹拡大
- 家族・学校での流行
- 症状の長期化
妊婦の方へ
B群溶連菌(GBS)の妊婦健診での感染が疑われた場合、適切な時期の抗生物質服用により新生児への感染を予防できます。